大地震の日にやってきた子。

6月18日、大阪北部地震の日にやってきた二人目の同居人です。名前は「さつき」。男の子です。
5月8日に拙宅の裏の塀の隙間に産み落とされていたのを、お助け本舗さんの力を借りて保護し、そのまま動物病院で保育してもらっていました。5月7日は雨が降りしきる日で、夜にどこからともなく「ミー、ミー……」と言うか細い声が聞こえていました。エアコンの下にでも野良猫が子供を産んだのか?と調べるも、そんな気配は無し。しかし、確実に家の周囲からか細い声は聞こえていました。
翌朝5月8日。気になって自宅裏を調べると、どうも裏の住宅との間から声が聞こえてきます。背伸びして塀の隙間を覗いてみると、何やら黒っぽい小さな塊が微動しており、絞り出すような声で「ミー、ミー」と鳴いていました。
動物病院で「こう言う時は行政のどの窓口へ相談すればよいか?」と聞きましたが、東大阪市は野良猫・野良犬などの動物には冷たく、相談しても動いてくれる可能性がない。自分で助け出すか、そのまま放置するしか選択肢はない……」とのお答えをいただきました。隣の大阪市では、消防のレスキューが動いてくれるそうなのですが、情けないことに「動物と共生する街」を謳い文句とする東大阪市では、冷たくあしらわれて終わりだそうです。
塀の隙間は15cm程度。高さは160cm位あり、背伸びしてやっと下が覗ける高さでした。豚だけではどうしようもなかったので、便利屋さんの「お助け本舗」さんにお願いする事にしました。早速電話をかけて事情を話し、「とにかく今すぐに来てください!」と無茶なお願いをしました。この業者さんは過去に数回お世話になっているので、信頼を置いていました。そして30分後、虫取り網を持参してお助け本舗さんが到着。塀によじ登って隙間に網を入れるも、なかなか掬い上げることはできません。しかもまた雨が降り出してきて、今度雨に濡れたら確実の子猫は死んでしまいます。
結局、自宅にあった鍬とお助け本舗さんの網とを組み合わせて、数十分格闘の後、何とか救出に成功。そのままお助け本舗さんの車に乗せてもらって、かかりつけの動物病院へと急行しました。
すでに先生は子猫が運び込まれる準備をして下さっており、すぐに入院。もう体も冷え切っており、声も殆んど出なくなっていた状態で、「とにかくやれるだけやってみます。また連絡します。」と言い残して先生は処置室へと入っていかれました。

それから数週間は毎日スマホの着信音がなるのが怖かったです。「助かるかどうかは五分五分」と言われていましたので、悪い知らせが来るのではないかとヒヤヒヤしていました。
しかし、先生と病院スタッフさんの手厚い治療と看護により、一命を取り留めてくれました。そして自分で食事と排尿排便ができるまで動物病院で保育してもらい、6月18日、あの地震のあった日の夜に、先生が豚の家まで連れてきて下さいました。病院では「レン」と名付けられて、スタッフみんなに可愛がって貰っていました。スタッフさんからのお手紙にも、これからレンと暮らすにあたっての注意などを丁寧にまとめて下さっていました。また、何かわからないことがあったら、いつでもお電話くださいとのありがたいお言葉もいただきました。この先生は、携帯電話番号を公開しておられ、診療時間外に緊急事態が起こったときには、本当にいつでも対応してくださいます。豚も福のときから何度か深夜にお世話になったことがありました。

そんな動物病院の先生とスタッフさん、それに救出活動をして下さったお助け本舗さんのおかげで、「さつき」は元気で豚のもとへやってくることができました。今日で二日目ですが、もう「レン」から「さつき」と呼び名を変えても反応してくれるようになり、また動物病院では遊ぶばかりでしてくれなかった排便や排尿も猫トイレで自分からするようになってくれました。病院へ報告すると、スタッフさんは驚いておられました。「さつき」はもしかしてすごく頭の良い子なのかも知れません。

とにかくやんちゃな子で、ケージの中で暴れまくっています。食事もよく食べ、排尿・排便ともに異常なし。ただ、水を全く飲んでくれないのが気にかかります。今はウェットフードを与えているので、その水分で何とか生きていますが……。先生も引渡し時に「レンくんはほとんど水を飲まない」と仰っておられました。暴れている最中に水を入れた容器の中に、頭から突っ込んだり片足を入れて慌てて這い出てきたりと、水には触れているのですが……。

先住猫の福は、複雑な心境でいるみたいです。豚との接触の時間が減る上に、関心が半分以上さつきに行ってしまうので、寂しそうにしています。出来るだけ二人との接触時間は同じようにしているつもりですが、今まで豚の愛情を一身に受けていた福からすれば、面白くないんだと思います。ストレスもかなりのものらしく、昨夜は数箇所で吐いていました。福のメンタルケアをしながら、さつきの保育をするのは、思っていたより重労働です。排便をすればおしりが汚れるので拭いてやらねばならず、食事も常に食べれる状態にしておく必要があります。カリカリだと何時間でも大丈夫ですが、ウェットフードは腐敗が早いので、3時間おきぐらいに食べ残しを捨て、食器を洗い、新しいフードを与える必要があります。豚は不眠気味なのでそれほど苦ではありませんが、毎日睡眠時間が2時間強と、ちょっとしんどいです。人間の赤ちゃんでも2時間おきにミルクをやったり、深夜早朝に限らずおむつを交換したりしなければなりませんが、あれと同じですね。

さつきの毛色は黒に薄い縦縞と言う、少し珍しい模様になっています。大きくなったらどうなるのかはまだわかりませんが、さつきがもう少し大きくなって落ち着くまでは、我が家のドタバタ劇は続きます。早く元気に育ってくれよ!

午後9時50分

 

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